将棋に強くなる方法の一つとして、本を読む、というのがあると思います。
しかし将棋に関する書籍はたくさんありすぎて、どれを選んだらいいか
わからない、という方もいらっしゃるかと思います。
今回は、将棋書籍をどういう観点で選んだらよいかを説明します。
好きな棋士
将棋の本を棋書といいますが、世の中にはたくさんの棋書が出ています。
純粋な将棋の技術情報が書いてある本、技術書だけでも、入門用、定跡書、次の一手集、戦法の解説書などなど…。
戦法にしたところで、居飛車、振り飛車、相掛かり、矢倉、相振り、角換わり、横歩取り、…それこそ無限に続きそうです。
自分の好きな戦法が決まっている人はそれを選んだらいいのですが、中飛車を選んだだけでもかなりの数がでてきそうです。
こういうときは、好きなプロ棋士の本をえらびましょう。
自分の好きな棋士の書いた本であれば、頭にも入りやすく、とっつきやすいでしょう。
またその棋士の得意戦法が書かれていることが多く、特定分野について深く知ることができます。
詰将棋
将棋は王様を詰めるのが目的なので、どんなに有利な局面であっても一瞬で逆転します。
将棋というのは王様を追いつ追われる終盤がとても重要です。
そして終盤力の向上に役立つのが詰将棋です。プロでも詰将棋をトレーニングに利用している方が多いです。勿論アマチュアにも大変有効です。
このとき、がんばって難しいレベルに挑戦するより、やさしいものを選ぶのがコツです。
やさしいものをたくさん解くようにする、もし慣れてきたら高速に解く、ということを心がけましょう。より効果が高くなります。
また、もし解けない問題でつまずいたら、一定時間経過したら答えを見ましょう。1問に時間を書けすぎても効果はうすいです。
易しいレベルの詰将棋の本がおすすめです。
エッセイ
将棋の指し手の解説中心の技術書だけでは、面白味にかけるので、
それ以外の将棋の関連本も読んでおくと、多角的に将棋をとらえることができます。
著名なプロ棋士はいろいろな本を出しています。羽生善治さんは技術書も勿論出されていますが、ご自分の考え方を表したエッセイのような本をたくさんだしています。
羽生さんは、数々のタイトル戦などの厳しい勝負を勝ち抜いてきた将棋界史上No1の実績を残されています。これに裏打ちされた羽生さんのものの考え方は、
将棋を指す事には勿論、ビジネスや勉強などにも応用できます。
また、一般には知られていないかもですが、羽生さんと同世代の棋士で先崎学さんという方がおられます。豊富な読書量に裏打ちされた文章が読み物として大変面白く、クオリティーの高い本を何冊も上梓されています。
まとめ
将棋の本の選び方を説明しました。
将棋の本は、指し手を学ぶものとしてとても参考になるものですが、棋書はそれだけではなく、いろいろなジャンルの本があります。とくにプロ棋士が書かれたエッセイは読んでいてとても面白く、おすすめです。
以上
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