藤井聡太さんがプロ棋士になって、世間やマスコミの注目を一身に集めています。
この熱狂ぶりは藤井フィーバーとよばれ、羽生善治さんが7冠をとった時
以来の出来事です。
この藤井聡太さんという天才棋士についてですが、
今回は特にその年齢、早熟性について説明します。
数々の記録
藤井聡太さんは、中学生で棋士になり、
プロになった途端にいきなり連勝の新記録。
そしてあっというまに昇段、それも新記録です。
プロ棋士になったばかりでいきなり彼は偉業を達成しました。
藤井さんの記録はそれだけではありません。
勝率、勝数、対局数、連勝数で年間No.1を達成。
プロ野球でいうと高卒ルーキーがすぐに一軍入りし、
3冠王に加えて盗塁王までとってしまった、ような出来事です。
おそらく空前絶後といえます。
ただ藤井さんの記録の中で何が一番すごいか、というと、
中学生棋士、そして最年少棋士の記録です。
中学生棋士
まず、中学生時代にプロ棋士になるというのは
どういうことか、を説明します。
プロ棋士になっている人間は現在150人程度。
歴代の棋士を含めても数百人程度です。
この内いままで中学生でプロになった方は5名しかいません。
加藤一二三さん、谷川浩司さん、羽生善治さん、渡辺明さん、
そして藤井聡太さんです。
中学生棋士を経験した人間は、この時点で彼らは
将棋のプロの中でも特別な人間と言っていいでしょう。
天才中の天才といっていい。
そして、彼らはすでに棋戦優勝、タイトル保持など、
将棋界の歴史に残るような実績を上げています。
中学生棋士というだけで、藤井聡太さんはすでに、、
棋士仲間からもあいつは違うと一目置かれているはずです。
実際に、藤井さんも実績を残す、タイトルを取るレベルまで行くことは間違いないです。
最年少記録
そして最年少記録です。
これは中学生棋士の中でもさらにNo1.の記録となります。
いままでの最年少記録は14歳7ヶ月で加藤一二三さんが持っていました。
ひふみんとよばれている加藤一二三さんですが、
この方はデビュー当時「神武以来の天才」
と呼ばれていました。
神武以来とはこの国が始まって以来はじめて、
みたいな意味です。
加藤さんがプロになったのは、1954年8月1日のことです。
そして、谷川浩司さん、羽生善治さんなどが、若くしてデビューされましたが、加藤さんの記録は破られませんでした。
そしてついに藤井聡太さんが新記録を出しまいました。
2016年10月1日のことです。
加藤一二三さんの記録がすごすぎて、
もうこれは2度と破られることはないかも、
と誰もが考えていました。
が、なんと62年ぶりに記録が更新されることになりました。
まとめ
藤井聡太さんの何がすごいか、を説明しました。
中学生棋士だけでもすごいのに、さらに最年少記録をうちたててしまい、
すでにこの時点で歴史に名を刻んでしまったかもしれません。
とはいえ、藤井さんはまだまだこれからの棋士です。
羽生善治さんを超えるくらいの実績を期待されます。
この記事へのコメントはありません。