加藤 桃子さん
1995年3月生まれ、安恵照剛八段門下、
現在は奨励会初段。奨励会員であり、プロ棋士ではなく、棋士の卵です。
加藤さんの基本の肩書は奨励会員であり、
女流棋士ではないようです。
2018年にNHK杯に出場、見事一回戦勝ち抜きました。次は森内俊之さんと対局します。
女流棋士ではなく、プロ棋士を目指す、奨励会入会
奨励会員というのはプロ棋士を養成する機関です。
試験がありますが、男女の性別は関係ありません。
しかし、現実問題としてこの時点で女性が圧倒的に少ないです。
奨励会員は東西合わせて170名以上いますが、そのうち女性は5人だけ。
初段以上は、3名だけです。
加藤さんは2018年時点で23歳、初段です。
ここで気になるのは年齢制限です。
4段を目指すならなるべく早く昇段して、
3段リーグに参加しないといけません。
26歳までに4段にならないと退会というルールがあるからです。
実際には勝ち越し成績を残せばもう少し寿命は延びるのですが、
年齢制限のプレッシャーに負けずに好成績を残すのは至難の業です。
いままで、プロ棋士で4段になった女性はいないのですが、
ぜひ加藤さんにはがんばってほしいものです。
奨励会員としての活動
2006年、11歳で奨励会6級として入会。
2014年5月、初段になりました。
史上4人目の女性の奨励会初段です。
しかし、さすが奨励会甘くはありません、
その年の7月に2勝8敗で降級点がついてしまうなど、
苦労がありました。
2016年11月、1級に降級。
このとき、すでに「満21歳の誕生日」である初段昇段の年齢制限を過ぎているため、
1級降級から半年以内に初段に復帰しないと奨励会退会となってしまいます。
2017年4月の奨励会例会で初段に復帰。
これにより年齢制限による退会を回避、
首の皮一枚つながりました。
女流棋戦への参加
加藤さんの女流の獲得タイトル数は以下となっています。
女王 4期、女流王座 4期。
2011年奨励会員が女流棋士活動をするのは自由、というお達しが将棋連盟から出て、
それ以降女流棋戦に参加するようになりました。
2011年に行われた第1期女流王座戦でタイトル獲得、
このとき加藤さんは16歳9か月。史上4番目の記録です。
2017年には女王位がかかったマイナビ女子オープンを4連覇の記録も持っています。
2018年には永世女王をかけて5連覇に挑みましたが、
おなじく奨励会員の西山朋佳さんに破れてしまいました。
まとめ
加藤桃子さんは、
2018年、第68回NHK杯戦に女流棋士枠で出場し、本戦1回戦で及川拓馬さんを破りました。
ひさびさの快挙がTVで見れて、視聴者は大変満足したことでしょう。
ほんと、NHKはお得ですw。
つぎは、永世名人資格者の森内俊之さんとの対局です。
楽しみですね。
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