将棋の棋士を紹介！女流棋士、棋士の卵の奨励会員の情報も

丸山 忠久さん、１９７０年生まれ。将棋棋士、九段。
千葉県出身。
佐瀬勇次名誉九段門下です。
佐瀬門下といえば、佐瀬部屋といわれるほど門下生が多く、
あの米長邦雄永世棋聖も同門です。
カロリーメイトが大好きで、大塚製薬のCMにも出ていました。
茶髪をワックスでかためた（スーパーサイヤ人みたいな）特徴的な
髪型が話題になったこともあります。
早稲田大学に３段時代に入学、無事卒業されています。

棋歴、戦績

丸山さんは名人経験者です。２期務めています。
木村義雄さんのから数えて１１番目の名人です。
木村名人の時に世襲制から実力制度に移行したことから、
実力制１１代名人などとよばれることがあります。

最もこの実力制名人という呼名は升田幸三さんのためにつくられた呼び名で、
他の人にはあまり使われないようです。

また、２００２年には棋王というタイトルも獲得しています。
一般棋戦でも、全日本プロ、早指し選手権など多数の優勝経験があります。
NHK杯でも２００５年度第５５回に優勝しています。

棋風、人柄

丸山さんは１９７０年生まれ、羽生善治さんと同年うまれのいわゆる「羽生世代」です。
羽生世代、で弱い人はいないので強いに決まっているのですが、自分のカラーが強く出ています。

受けを中心とした安全勝ちを目指す徹底した指し方を「激辛流」と評されています。
いわゆる「友達を無くす」指し方です。アマチュアはあまり見習わない方が良いですｗ

あまりに手を殺す指し方のため、安全勝ちどころか
かえって危険に晒すことがあり、
丸山さん自身も行って勝ちを受けすぎて負けにしたことがあるようです。
生兵法は怪我の元。

丸山さんは、飲むタイプのカロリーメイトを愛飲しており、
対局時に何本も持ち込んでいます。固形タイプを食べることもあります。
そのため、カロリーメイトゼリーのCMに登場しています。

ちなみにこのCMで丸山さんが指す時に、ぱしっと音がしていますが、
実際の指し方は音を全く立てずに指すのが有名です。NHK対局の感想戦で、
丸山さんの指し方に「もっとぱしっと指せ」と米長さんが冗談っぽく指摘すると
「エネルギーの無駄だ」と返したエピソードがあります。

角換わりスペシャリスト

角換わりと横歩取りを得意戦法としています。
２０００年に行われた第５８期名人戦では、
先手の場合は角換わり戦法、後手の場合は横歩取り8五飛車戦法で全局戦い、
４勝３敗で名人位を初タイトルとして奪取した経験があります。
しかしこれは、相手の佐藤康光さんもすごく、わざと相手の得意戦法に
飛び込み全く逃げなかったというのも驚くべきことです。

２０１１年２０１２年の竜王戦では、渡辺明さんと戦い、先手角換わり、
後手一手損角換わりで全局戦っています。このときは、渡辺さんが両方共４－１で勝っています。

まとめ

丸山さんは、めちゃくちゃ食べるいわゆる健啖家としてしられています。
通常タイトル戦では食が落ち、食べ物が喉を通らなくなるはずなのに、ステーキをたべるとか、
対局時に唐揚げ定食にからあげ３つ増量とか、
冷やし中華のチャーシュー３枚増しを２つ注文したとか。
ひふみんこと加藤一二三さんにつぐいきおいです。
一時期筋力トレーニングで体造りを行っていた時期があったりして、
柔らかい物腰や小さな声とは裏腹に、精力やバイタリティを感じさせる棋士です。