稲葉 陽(いなば あきら)さん
1988年生まれ。
井上慶太九段門下。兵庫県出身。
アマ強豪の稲葉聡は実兄。
順位は、竜王戦 1組(1組:2期)
順位戦 A級(A級:3期)で、それぞれ最上位のクラスにいます。
昨年のNHK杯で藤井聡太に勝ったのは印象に残ります。
お兄さんの聡さんは元奨励会員で、現在はアマチュア強豪棋士です。
兄の聡さん、一緒にプロを目指し、現在はアマ強豪棋士
お兄さんの聡さんは、奨励会在籍していたことがあり、
いっときはプロ棋士を目指していました。
が、棋士の道を諦め、2001年3級で退会されました。
お兄さんの聡さんは、そののち、アマチュア棋士として強豪となり、
アマプロオープン戦で、初のアマチュア棋士として優勝した経験があります。
また、対プロ戦でも高い勝率をあげています。
お兄さんの聡さんの奨励会の退会、
これが稲葉陽さんにとって大きく影響を与えた出来事となりました。
いままでは、アマチュアの延長上のような気持ちで指していたのが、
お兄さんの退会により、より厳しさを感じたとのこと。
漠然とした気持ちでいてはプロになれないと感じ、
そこから強い気持ちを持ち、勉強していったそうです。
4段以降の成績、好調な順位戦、たった1期で名人挑戦へ
2008年4月1日 四段。
2015年、電王戦FINALに出場。第3局でやねうら王と対局するも敗れてしまいました。
しかしその年度は、竜王戦で1組昇級、順位戦でもB級1組を1期抜けし、A級入りと好調でした。
順位戦では、好調に昇級していきます。
C級2組が3期、C級1組が2期、B級2組が2期、B級1組が1期、
A級で1期で名人挑戦と徐々に加速していくように上位に行くほど強さを発揮していきます。
2015年度の順位戦でA級昇級。
2016年度の順位戦では8勝1敗でいきなり挑戦者に。
2017年度の第75期名人戦は名人佐藤天彦さんに、
七番勝負で挑みますが、結果は2勝4敗。
破れはしましたが、1年目の新人は、A級に残留するだけでも難しいのに、
トップ成績で名人挑戦は高く評価されていいはずです。
藤井聡太さんとの関係
2017年の第67回NHK杯3回戦で当時勝ちまくっている藤井聡太さんと戦いました。
結果は、稲葉陽さんの勝ち、A級棋士の貫禄を見せつけました。
当時の段位はまだ4段時代。プロ入り間もない時期でもあり、一般的な予想としても
稲葉さんのりではあったのですが、しかし、一年後の現在だともうわかりません。
藤井さんはなにせ寝れば強くなっているような超成長期です。
藤井さんは兄の稲葉聡さんと関係があります。
稲葉聡さんはアマでありながら将棋の研究会を開いていました。
このとき、奨励会のメンバーを集めていて、その中に藤井さんもはいっていました。
藤井さんが3段リーグに入るまで4年の間指したそうです。
この縁で、稲葉聡さんの結婚式の披露宴に藤井さんを呼んだこともありました。
まとめ
稲葉陽さんは、まだ30歳、順位もA級および1組と最上位クラスに
位置する現役バリバリのプロ棋士です。
タイトルこそまだ獲得していませんが、すでに名門と化している
井上一門の出世頭として今後タイトルを獲得していくのは間違いないでしょう。
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