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久保利明さん、タイトルホルダー、あだ名は「さばきのアーティスト」、エピソードを説明

久保利明さん。1975年生まれ、兵庫県加古川市出身。
淡路仁茂九段門下。
2018年現在の順位は、竜王戦1組、順位戦A級。
1組は9期、A級は12期。
現在王将のタイトルホルダーです。
振り飛車党で、得意戦法は三間飛車。
三間飛車は、軽くさばくというイメージが強いですが、
久保さんはこのさばきが芸術的で、

「さばきのアーティスト」

という異名をとります。

主な戦績、タイトル戦、優勝回数

タイトル戦に数多く出場し、棋王と王将を獲得した実績があります。
棋王が3期、王将が4期の計7期。

一般棋戦の優勝は、
NHK杯1回
将棋日本シリーズ2回
などを含め、合計6回、優勝しています。

現在も王将位をもっていますが、王将戦と相性がよく、
王将リーグに長く残留していた記録があります。
王将リーグは、定員7名、陥落3名という激戦のリーグで、残留が非常に難しいとされています。そのなかで、2000年から2009年まで連続で残留した記録を持っています。

生粋の振り飛車党、こよなく振り飛車を愛しているが、戦型より中終盤が重要

幼い頃から振り飛車を指していて、振り飛車への愛が感じられます。
とくに三間飛車が気に入っているようです。
プロが誰も指さなかった石田流を採用したり、2手目3二飛、1手目7八飛戦法を採用発展させたりと、三間飛車への思いは感じられます。
しかし、一方、居飛車、振り飛車などの戦型よりも、将棋は中終盤で決まってくるので、そちらのほうが重要、という見解のようです。

その他の出来事、エピソード

・疑惑の発端
2016年に、三浦弘行九段に、対局時に将棋ソフトを使ったのでは?
という疑惑がかかりました。「将棋ソフト不正使用疑惑」事件です。
これの発端が久保利明さんでした。
久保さんと三浦さんとの対局で、三浦さんが席を外す回数が多く、時間も長い
という感想を持ち、それが疑惑の発端だったと言われています。

・不戦敗
叡王戦の対局の時間を勘違いし、ネット放送されていた対局を不戦敗にした経験があります。
東京での対局が予定されていたのですが、午後2時の開始時刻を午後7時と勘違いし、
気がついたときにはすでに、大阪発で2時台の飛行機しかなく、同しようもない状態だったといいます。このときの豊島さんの対応が見事で、豊島さんの株はめっちゃ、あがりましたw

・弟子
久保さんはまだ弟子をとっていません。

久保さんの師匠は淡路仁茂さんですが、
淡路さんは弟子思いの棋士で有名です。

久保さんは、
1.師匠の淡路産からは大変良くしていただいた。
2.自分が弟子をとっても淡路さんのように振る舞える自信がない
との理由から弟子をとっていないとのことです。

・今泉さんとの関係
プロ試験に合格しプロになった今泉健司さんは、
久保さんと一緒に奨励会を経験しました。

が、年下でありながら久保さんの将棋の切れ味に驚愕していました。

今泉さんは、久保さんのことを、切られたのがわからないような日本刀のイメージ、と表現しています。
今泉さんは久保さんと一緒に将棋の研究会をおこなっていたこともあるそうです。

まとめ

現在は、タイトル、A級と一流棋士の地位を確保している久保さん。
数少ない振り飛車を一貫して採用し続けている生粋の振り飛車党です。

振り飛車は、今も昔もアマチュアにとって大人気戦法ではあるのですが、
正直、久保さんの振り飛車は、構想や指し手がすごすぎて、
簡単には真似できないようなものだと思います。

それだけに芸術性が高く、アーティストとよばれる所以になっているのでは、
と思います。

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