阿久津主税(あくつ・ちから)さん。
1982年生まれ
兵庫県西宮市出身ですが、幼い頃、
父親の仕事の都合で東京の町田市に転居しています。
滝 誠一郎八段門下。
現在の順位は、
竜王戦1組、順位戦A級
です。
それぞれの棋戦で最高のクラスです。
つまり押しも押されぬトップ棋士、ということにほかなりません。
主な戦績、一般棋戦でも2回優勝
幼い頃、あの羽生善治さんも通っていた八王子将棋クラブに在籍していました。
小学校のころに研修会から奨励会入会。
1999年、17歳で4段になりました。
10代で4段になりそれなりの目で見られており、周囲からも将来を期待されていたはずですが、数年間はあまりこれと言った活躍が見られませんでした。
2004年ごろから徐々に勝ち星を増やし、
2006年度には勝率第1位を記録しました。
2007年には、朝日オープン将棋選手権戦で決勝まで進出しました。
当時、この棋戦は準タイトル戦という扱いで、羽生善治朝日への挑戦をはたしました。
しかし残念ながら5番勝負は1勝3敗で破れています。
その後も好調な年は続き、一般棋戦でも優勝します。
2008年には朝日杯将棋オープン戦、
2009年には銀河戦でそれぞれ優勝しています。
電王戦、コンピュータ将棋AWAKEとの対戦
2015年には電王戦FINALに出場。コンピュータ将棋のAWAKEと対戦します。
阿久津さんは、このソフトの弱点を的確につき、角を序盤に殺す手順を選びました。
AWAKEの作者は、この手順を見て、21手で投了しました。
すでに勝つ見込みは薄いと判断したのと、もっと違う手段でプロ棋士と戦いたかった
という怒りにも似た思いからだったと思います。
局後のコメントでも正々堂々と勝負してほしかった旨の発言がありました。
作者は元奨励会員で、自分は途中でやめてプロ棋士になれなかったが、
自分の分身とも言うべきAWAKEにかわりに対局してもらいたい、という心情があったはずです。
この手順はコンピュータ将棋によくあるハメ手のような手順だったようで、
よく知られている順でした。阿久津さんが、この手順を選んだことは、
賛否がありました。
が、阿久津さんは、「勝つ手順が明らかなのに、それをつかないのはおかしい」t
発言されていました。
これはこれで一つの見識と言えます。
人物、趣味
阿久津さんは、自分の意見はズケズケとはっきり言うタイプです。物怖じするタイプではありません。
ご自分のツイッターアカウントも持っていますが、発言はそれほど頻繁ではないようです。
阿久津さんはルックスもよく、若い頃は、東の王子、と呼ばれたこともありました。
ちなみに、西の王子、は山崎隆之さんです。
山崎さんのルックスは、毎週日曜日にNHKの将棋の番組で確認することができます。
しかし、東の王子であった阿久津さんも2016年には結婚しています。
ギャンブルが好きで、一番の趣味は競馬。競馬といえば、タイトルホルダーの渡辺明さんも競馬が大好きで、土日は競馬のために研究はしないと言い切っているほどの競馬好きです。
その渡辺さんと、競馬の活動?をしているようです。
また、麻雀も好きなようです。
まとめ
阿久津さんの今期の成績はあまりよくないようです。
勝率は9勝16敗 で、0.36、4割を切っています。
順位戦はA級に在籍していますが、現在0勝4敗です。
A級に楽な相手は一人もいませんが、今後は羽生さんや稲葉さんともあたっていくので
残留が難しくなってきます。
若い頃の才能から、おそらくこの活躍では不満なファンも多いはずです。
まずは、ぜひここでA級を定位置にしてがんばってほしいものです。
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