将棋にはアマチュアとプロがいます。
プロとは、例えば、羽生善治さんとか藤井聡太さんのような方たちをさします。
彼らは将棋を指してお金をもらう事ができます。
一般の人が、プロ棋戦で優勝しタイトルまでとる、果たしてそんな方法があるのか?
今回はこのことに関して解説します。
棋戦
いうまでもなく、将棋のプロ棋士は対局があり、将棋を指すことで収入を得ています。
この対局というは、棋戦というものがあり、その棋戦の中で対局が組まれます。
具体的には竜王戦とか名人戦などがこれにあたります。
各棋戦によって、リーグ戦、トーナメント戦等の形式は違いますが、対局は行われます。
一昔前は、これらの棋戦の参加はプロの資格を持った現役棋士のみに限定されていました。
ある意味これは当然で、参加資格を広げるということは、限られたパイを多くの人に提供することになるためです。
以前は将棋連盟も裕福でなく、プロ棋士のみでその限られたリソースを分け合っていました。
竜王戦
しかし、時代は変わり、最近ではアマチュアにもオープンなタイトル棋戦が次々に登場しています。
その筆頭が、竜王戦です。この棋戦は読売新聞社がスポンサーとなっています。
竜王戦は、名人戦と並び将棋界最高の棋戦と位置づけられており、
優勝賞金額も4000万を超えるというビッグタイトルです。
竜王戦の特徴は、1組から6組までのクラスが別れており、クラス内で予選トーナメント戦を行います。
そして各クラスの成績上位者同士のみで決勝トーナメントを行います。
そして、この竜王戦の6組という一番下のクラスに、アマチュア選手の参加枠があります。
条件は、アマチュア竜王戦という棋戦でベスト4以内にはいること。
アマチュア竜王戦の参加資格はプロ以外は参加できますので、ほぼだれでも参加できます。
勝ち抜くことができれば、だれでも竜王になる可能性はあるわけです。
棋王戦他
棋王戦というタイトル棋戦も、アマチュアの参加枠があります。こちらは共同通信社主催です。
予選からの出場枠が1名だけあります。これは、アマチュア名人戦の優勝者に参加資格が与えられます。
アマチュア名人戦もアマであれば参加できます。
他の棋戦としては、朝日杯将棋オープン戦、銀河戦、新人王戦、加古川青流戦などにアマチュア枠があります。
いずれもなんらかのアマチュア棋戦に優勝もしくはそれに近い成績が条件となります。
なんとこの内、加古川清流戦では、アマチュア枠で参加された、稲葉聡アマが優勝してしまいました。
稲葉聡アマは、現役プロ棋士の稲葉陽さんの実兄であり、
プロ棋士に対しての対戦成績も10勝以上している強豪です。
まとめ
アマチュアがプロの棋戦に参加する方法をまとめました。
アマチュア参加を認めている棋戦はいくつか存在しますが、いずれもアマチュア棋戦で優秀な成績を残す必要があります。
ハードルは高いですが、プロでない人間にも参加できる可能性があり、竜王や棋王になることができる。これは、オープンでとても夢がありますね。
以上
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