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叡王戦、タイトル戦に昇格した棋戦、序列は?永世称号は?スケジュールやスポンサーを説明

叡王戦は、ドワンゴという企業がスポンサーとなり、
2015年から一般棋戦として開始、
2017年の第3期からタイトル戦に昇格しました。

将棋界では長らく7大タイトルだったのですが、
叡王戦のタイトル戦化により、8大タイトルとなりました。

創設されたばかりなので、永世称号の規定などはまた策定されていません。

タイトル戦本戦は4月から開始されます。

電王戦から発展、一般棋戦からタイトル戦へ

電王戦というコンピュータ将棋とプロ棋士が戦う企画がありましたが、
これが終了し、今後もこのような棋戦を継続したいという思いから
叡王戦が立ち上がりました。

ドワンゴは、棋戦のスポンサーとして、新聞社以外のはじめての企業です。
ドワンゴはネットと将棋の親和性の高さを見抜いており、
独自の将棋コンテンツを作っておきたかった要望があったことと推察されます。

対局の模様はドワンゴが運営しているニコニコ生放送で放送され、
将棋ファンにとってとても楽しみな時間を提供しています。

日程としては、
段位別予選が6月~9月
本戦トーナメントが10月~1月
挑戦者決定戦3番勝負が2月
本戦の1日制の7番勝負は、4月~6月に行われます。

全棋士参加型の棋戦であり、女流棋士、アマチュアの枠が1名ずつあります。各段位ごとに予選が行われるシステムで、女流、アマチュアは4段枠にエントリーします。段位ごとに本戦出場枠の人数が異なっており、
九段4名・八段3名・七段3名・六段3名・五段2名・四段1名の、合計16名が、本戦へ出場するシステムです。
一見すると9段枠のほうが有利なような気もしますが、9段はタイトル経験者の方が多く当たり前ですが強いクラスであり、競争も厳しいです。

低段であっても成長株の新進気鋭の棋士がごろごろしていて、こちらも厳しい。まあ、正直どのクラスでも厳しいことには変わりないんですけど。

本戦の対局方法も少し変わっていて、
対局ごとに持ち時間が異なります。対局者が1時間、3時間、5時間の持ち時間を選ぶシステムになっていて、全局を通して、いずれかの持ち時間を一度は経験するシステムになっています。持ち時間の違いによって、
将棋の内容も異なってくる場合があり、見る側としてはいろいろな戦いの様をみることができます。

ハプニング~久保さんの遅刻による不戦敗

2期目の叡王戦で、久保利明ー豊島将之の対局がありました。ニコニコ生放送で放送されました。
が、このとき、久保さんは19時の対局だと勘違いして行動していたのですが、実際は14時開始。
では急遽駆けつければ、と思いますが、久保さんは関西在住。きがついたときからあわてて飛行機乗り込もうとしましたが、その時点から最速で14:30の飛行機しかなかった。
本対局では、持ち時間が3時間ありました。が、遅刻した場合、遅れた時間分の3倍を持ち時間から引かれるルールです。30分遅れたら、1時間30分引かれた状態からスタートします。この場合、1時間以上遅れたら引く持ち時間がないので、失格、つまり不戦敗ということになります。

放送があるため、特別ルールで実施するというあんもあったのですが、やはり認められず不戦敗となりました。
不戦敗の模様はきちんと生放送されました。
通常の対局では自分の駒のみを自分で並べるのですが、
豊島さんは、相手の駒までならべ、その状態で1時間盤の前で正座して待っていました。
その態度に、心打たれた視聴者が多く、称賛のコメントが多くありました。

叡王戦パラダイス

ニコニコ生放送では、2018年8月から叡王戦パラダイス
という番組を開始しました。月に一回程度放送されるようです。
内容は叡王戦の情報を中心とした将棋情報バラエティー番組です。

高見初代叡王も出演しており、高見さんの高いトークスキルが存分に楽しめます。
ファンにとっては大変満足できるものとなっています。
ニコニコ生放送は登録さえすればだれでも見ることができます。
無料でも見ることができますが、有料のプレミアム会員になると
タイムシフト視聴も使えて大変便利に見ることができます。

この番組を見ていると、叡王戦フリーク、情報通になれると思います。

まとめ

将棋界最新タイトル戦である叡王戦を説明しました。
ドワンゴというネット企業がスポンサーとなった珍しい例ですが、
タイトル戦としての序列は名人、竜王につぐものなっています。
序列には賞金額が関係しており、公表はされていないのですが、
額は2000万程度ではないかという説があります。

大きな棋戦であり、かならずネットで放送されることが確実で、
将棋ファンとしても楽しめるものとなっています。
あと足りないのは歴史だけです。
ドワンゴの企業状況により今後どうなっていくか発展するかが左右されるので、
ぜひ今後永続的に実施していただけるものと期待しています。

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