中村修さん、プロ棋士。
1962年生まれ。東京都出身。
師匠は佐伯昌優九段。
現在の順位は、
竜王戦4組、順位戦B級2組。
通算勝率は、0.5385。1428局 769勝659敗。
5割3分は立派な成績ですが、
ここ数年の勝率は5割を切っています。
中村不思議流、戦績
中村さんは、居飛車、振り飛車両方共指しこなし、
受けを基本とする棋風です。
また、人と異なる選択肢を好むことから、
「受ける青春」
「不思議流」
などと呼ばれます。
1986年、第35期王将戦で挑戦者となります。
当時王将位を保持していた中原誠さんと番勝負を戦い、
4勝2敗で見事王将のタイトルを奪取
翌1987年、第36期王将戦も、中原さんの挑戦をうけますが、
4勝2敗で退けて防衛。
2年連続タイトル保持しました。
一般棋戦としては、新人王戦に 1度優勝しています。
順位戦ではB級1組が最高でしたが、
竜王戦では1組を11期つとめました。
55年組、中原世代と羽生世代の間で苦しむ
中村さんはいわゆる「55年組」の一人です。
将棋界には、昭和55年に同時にたくさんの棋士を
輩出されました。
このときに棋士になった人たち、世代を「55年組」
と呼びます。
具体的には、高橋道雄、中村修、島朗、南芳一、
塚田泰明、神谷広志などの棋士を指します。
当時は、タイトル戦に登場し多くのタイトルを獲得したり、
連勝記録を打ち立てたりと活躍しました。
が、上には中原、米長、世代が長くがんばっていて、
下には羽生世代と急速に力をつけてきて、
せまってきました。
55年組は確かに活躍しましたが、
その天下はあまり長くはなかった印象があります。
このことを中村さんは、将棋に対する真剣度に
差があったからと話しているそうです。
弟子との関係性
お弟子さんには、阿部光瑠さん、上村亘さんがおられます。
また女流棋士では、立命館出身の香川愛生さんがいます。
香川さんは大変美しい方でよく話題になります。
香川さんと中村さんは、一般的な師匠と弟子にあるような
堅苦しいものがないような感じを受けます。
通常の師弟関係より、もっと仲がよく、
肉親に近いような友達感覚をもっているように
見受けられます。
漫才のぼけとつっこみをしているような。
おそらくそれは中村さんの器の大きさではないかと思います。
かつてNHK杯で香川さんが女流枠で出場し、
その解説の仕事を師匠の中村さんがしたときにも、
フランクなエピソードトークを話され、
そういう印象を持ちました。
まとめ
中村修さんは、現役のプロ棋士です。
王将位を2期努めたほどの実力者で、55年組のひとりです。
お弟子さんには阿部光瑠さん、香川愛生さんがおられます。
2017年から日本将棋連盟棋士会会長を努めています。
NHKの解説では落ち着いた口調で、指し手の的確な解説をします。
が、固くまじめな表情で、ときどきジョークをまじえるので、
解説者としても大変面白いです。
TVで見るときは要チェックです。
この記事へのコメントはありません。