勝数、つまり勝った数ですが、これも年間記録として情報が公開されています。
これは野球でいうと打点に相当するでしょうか。
勝負はつまるところ勝ち負けになるのですが、
勝った数だけというのはどういう意味があるのでしょうか。
今回は勝数について解説します。
勝数
勝数として、当該年度内で対局に勝利した数が発表されています。
多くの勝数をあげるには、基本多く対局しないと勝てませんから
対局数がベースとなることはいうまでもありません。
なので、当該年度のランキングも対局数と同じようなメンバーになるようです。
対局数が増えると体力気力面できつい場面がでてきますが、
そこで勝つと負けるとでは対局時の疲れが大きく変わっています。
負けると3倍疲れるが、勝ち進むとあまり疲れない、みたいな現象がおこるそうです。
したがって実利面でも勝数というのは重要です。
また、年間ではありませんが、
勝数は生涯通算でのカウントで、
昇段規定が設けられています。
たとえば、公式戦100勝で5段昇格、
8段→9段には250勝必要、などです。
直近のランキング
では、直近のランキングはどうなっているのでしょうか?
2017年度の勝数ランキング
順位 名前 対局数
1位 藤井聡太 61
2位 大橋貴洸 46
3位 豊島将之 44
4位 永瀬拓矢 42
5位 三枚堂達也 39
6位 高見泰地 36
6位 増田康宏 36
6位 佐々木大地 36
9位 近藤誠也 35
10位 斎藤慎太郎 33
10位 阿部光瑠 33
ここでも藤井聡太さんが1位です。
他にも、豊島、長瀬、三枚堂、高見など
そうそうたるメンバーといっていいでしょう。
やはり若手が中心です。
それにしても藤井さんの61という数字は突出しています。
他の方ももちろんランキングに入るくらいなのでいい成績なのは
間違いないのですが、藤井さんの記録と比べるとかすんでしまいます。
歴代記録
では歴代記録はどうなっているのでしょうか?
勝数の歴代記録:
順位 名前 対局数 年度
1位 羽生善治 68 2000
2位 羽生善治 64 1988
3位 森内俊之 63 1991
4位 羽生善治 61 1992
4位 木村一基 61 2001
4位 藤井聡太 61 2017
7位 羽生善治 60 2004
8位 佐藤康光 57 2006
9位 中原誠 56 1970
9位 谷川浩司 56 1985
9位 森下卓 56 1990
最高記録は68。2000年に羽生さんが記録しています。
藤井さんの61というのは4位タイです。
羽生さんの記録68というのは、
それが仮に年間対局数であってもかなり多い数字です。
それを勝数だけであげてしまうのは、常軌を逸した大記録といえます。
また、羽生さんは、
1位68勝、2位64勝、
4位61勝、7位60勝
と歴代ベスト10に4回も入っています。
羽生さんがいかに突出した能力の
持ち主かがわかると思います。
まとめ
勝数に関してまとめました。
対局して勝った数なので、プロであれば
この数にこだわらない人はいないでしょう。
プロはどんなものであっても勝ちというのを重要視します。
勝負師は、勝ち星を栄養の糧として、
勝った数だけ寿命は伸びるみたいな感覚があるはずです。
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