将棋の棋士を紹介！女流棋士、棋士の卵の奨励会員の情報も

将棋の番組では、進行役で女性の方が出演することが多いです。
この女性の方は単なるMCではなく、将棋の局面の内容や手の意味もきちんと理解していたりします。
彼女たちは女流棋士と呼ばれる方たちです。ここでは女流棋士について説明していきます。

棋士との違い

将棋の女流棋士を説明する前に、棋士の説明をします。
棋士とはプロの将棋指しの事をさします。
日本将棋連盟に所属しプロ棋戦に参加できる権利を持ちます。
ではどうすれば、棋士になれるのか。
いくつか方法がありますが、いちばん有名なのは奨励会という養成機関に所属し、
そこで優秀な成績を納めれば棋士になれます。

では、棋士で女性の方を女流棋士と呼ぶのか？というとそれは違います。
棋士になるのに性別は関係ないのですが、
結果としていままで女性で棋士になった方はいません。
棋士とは別に女流棋士という制度がある、ということを理解する必要があります。

女流棋士

女流棋士とは、女性の将棋のプロであり、女流棋戦に参加する権利を持っている人のことです。
女流棋士になる条件は女性であることが前提で、
研修会という組織に所属し規定の成績を収めること、
またはアマチュアの大会で好成績を上げること、
で女流棋士になれます。
女流棋士だけが参加できる棋戦があり、女流棋士どうしで対局することになります。

一般棋戦に女性枠などがあったりして棋士と女流棋士が戦う場面もあります。
勿論勝てばタイトルを取ることも可能ですが、
参加条件が同じではなくフラットな状況とは言えません。

また現実問題として、女流棋戦は棋士の棋戦と比べて賞金なども格段に少なく、
将棋の対局だけで生活するのは難しい面があります。
このあたりは普通の棋士でも同じ事情ですが、
対局だけでだめな場合は他のお仕事、アマチュアへの指導対局や、
将棋書籍の執筆、将棋イベントのサポート、
などを積極的に実施していく必要があります。

囲碁との違い

ここで親戚とも言うべき囲碁の世界に目を向けてみましょう。
囲碁には女流棋士という制度がありません。
棋士という制度があり、これに男女は関係ない、というのは将棋と同じですが、
囲碁でこの制度で何人も女性の方が棋士になっており活躍しています。

ただ、囲碁は女性枠という初段になるときの特別枠があるそうです。囲碁のプロ資格は初段からです。したがって囲碁はプロになるための条件を女性に対して有利に設定している状況です。実際この特別枠で初段になる方は多く、それ以外の一般枠で昇段された方は４人だそうです。

ただそれ以外の昇段規定においては男女の違いはなく、入段以外はフラットな状況で戦いをおこなっているといえます。また、女性の棋士しか参加できない囲碁棋戦というのも存在します。が、女性は男性も含めた一般棋戦にも参加できますので活躍の場は多いといえそうです。

まとめ

女流棋士について説明しました。棋士と女流棋士の違い、また囲碁の女流棋士との違いについてもまとめました。
ここ最近ネット関連のメディアで将棋コンテンツが多く採用され、女流棋士の活躍の場が格段に増えました。女流棋士は華やかなイメージがありますが、実際には厳しい環境下で競争をしていることを覚えておきましょう。