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羽生善治さんの永世7冠ってどういうこと?7冠とはどうちがうの?最強棋士の偉業について解説します

将棋の棋士である羽生善治さんが永世7冠となり、
そして国民栄誉賞を受賞されました。
タイトル戦を規定の回数を取得すると永世称号を名乗る資格が得られます。
タイトルの種類は7つあるのですが、
羽生さんはこれをすべて取得してしまいました。
今回は 羽生さんが成し遂げた永世7冠について説明します。

永世称号とは?

将棋界で非常に重要なイベントに、タイトル戦というものがあります。
このタイトル戦は現在8つありますが、
このうち永世称号を規定しているのは7つ。
各棋戦毎に条件が異なりますが、永世称号を得るためには、
タイトルを何回も取る必要がります。

言ってみれば、ベストジーニストの殿堂入りみたいなものです。
あちらは選ばれなくなるので、少し意味合いは違いますが。

例えば名人であれば通算5期保持すると、永世名人の資格を得ることができます。
竜王だと条件がさらにきつく、連続5期、もしくは通算7期という条件です。

永世称号を名乗るのは原則、引退後、ということになっています。
ですが、現役のまま名乗る人が最近では多いです。

7冠と永世7冠との違い

当時タイトル戦は7つありましたが、
同時に7つのタイトルを保持した状態になること、
を7冠といいます。

それに対して永世7冠とは、
7つのタイトル全てにおいて、永世称号を名乗る資格を得た状態
のことです。

7冠と永世7冠ではおのずと性格が異なってくるのがわかると思います。
どちらも常人離れした強さは必須ですが、
7冠は一時に爆発的に強い状態にないと難しいです。
また1年間はタイトル戦に出ずっぱりになるので、
体力も勿論必要です。
羽生さんも「7冠は若いときにしかできないこと」
とコメントしていました。驚異的な瞬発力が必須です。

それに対して永世称号というのは、
強さもさることながら時間も必要です。
最低でも10年程度は
トップ棋士でいることが求められます。
こちらは高いレベルを維持したままの持久力が必要でしょう。

どちらも羽生さんしか実現していなくて、
どちらがどうとかいうことはできませんが、
いずれにせよ、超絶難度の偉業ということ言えると思います。

常にタイトルホルダー

永世称号を得るためにはタイトルをたくさん取る必要がありますが、
羽生さんは歴史上一番多くタイトルを獲得数した実績があります。
2018年現在で、その通算数99。

羽生さんが最初にタイトルを獲得してから約30年間、
ずっと一つ以上のタイトルを保持しています。
羽生さんの棋士活動はタイトル戦、といってもいいほどのものすごい記録です。
しかも、タイトル1つだった時期は、3回くらいしかなく、
タイトル2つだけの時期も期間的には少ないです。

タイトル3つが普通、タイトル2つで不調、
タイトル1つで衰えた、
みたいに言われるのは羽生さんだけです。

理不尽のような気もしますが、
圧倒的強さの証明でもあると思います。

まとめ

羽生善治さんの前人未到の永世7冠に関して説明しました。
ものすごく偉大な記録ですが、2018年現在では羽生さんは1冠。
タイトルも8つのタイトルを別々の8人がわけあっている戦国時代です。
藤井聡太さんを始めとする若い人に強烈な追い上げをかけられながら、
それでもトップ棋士としていつづけられるのは、
素晴らしいことだと思います。

以上

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