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加藤一二三って、ひふみんのこと?CMにもでている伝説の棋士を紹介します。

ひふみんという呼び名で多くの人に親しまれているおじいさんタレント。
なにか早口でしゃべり続けるひとだけど、おもしろいよな。
いえいえ、その方、歴史に残るような将棋の大棋士なんですよ。
今回は、加藤一二三さんという元祖天才棋士を紹介します。

神武以来の天才

加藤一二三さんはデビュー当時そう呼ばれたそうです。
神武以来、とは、国が生まれてからはじめての、という意味です。
有史以来の天才、とでもいうべきでしょうか。
加藤さん本人はこの言葉があまり好きではないようですが、
当時この最上級の褒め言葉をもって世間は注目していたようです。

1940年生まれ、1954年8月1日に四段プロ棋士になりました。14歳7ヶ月。
史上初の中学生棋士として話題になりました。
この記録は2016年に藤井聡太さんがデビューするまで
62年の間破られませんでした。

引退されたのは2017/6/20、77歳5ヶ月。これはプロ棋士最長年齢の記録です。
62年10か月の間プロ棋士として戦い続けてこられました。
これもプロ棋士最長勤続年数記録です。

将棋の特徴

将棋で自分の手番で長い時間考えることを長考と呼びます。
加藤一二三さんは典型的な長考派の棋士でした。
ですが、一局の将棋には、一人あたりの持ち時間
というのが決まっています。
その制限がありますので、最初の方で長く考えると、
後半の方で時間がなくなり、早く指さないといけない状況に
追いこまれます。総じてそのような状況は不利な局面を生みやすい。

ですので、通常はその辺の時間配分を考えて、
時間を使っていくのですが、加藤一二三さんは序盤から
一切の妥協を許さず、時間を使います。
記録では7時間というときもあったそうです。

このように、常人(プロ棋士でさえも)が理解できない行動を
躊躇なくやってのけるのが、天才棋士 加藤一二三の
本質であるような気がします。

1分将棋の神様

長考と矛盾するようですが、加藤さんは1分将棋も得意です。
1分将棋になっても強く、1分将棋の神様、と呼ばれていました。
これには理由があります。

将棋は持ち時間があるということを前述しましたが、
持ち時間を使い切った後は、1分以内で指せば以降
ずっと指すことができる、というルールになっています。
したがって、長考で時間を使い切ってしまう加藤一二三さんは、
やむを得ず1分で指し続けることが多かった。
そのため、早指しが得意になった、のではないかと思われます。

またNHKで放映されている将棋番組、
NHK杯戦、は相性がよく7回優勝しています。
いうまでもなくNHK杯は時間の制限があり、
持ち時間10分、1手30秒という超早指しです。

まとめ

ひふみんこと加藤一二三さんについて説明しました。
ひふみんという呼び名でしか知らない方には以外だったかもしれませんが、
将棋に関しては数々の実績を残しており、歴史に残る大棋士です。
生きる伝説、レジェンドといっていいです。
加藤一二三さんをいま見ることができる我々は、とても幸運といえるでしょう。

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