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「将棋界の一番長い日」ってなんですか?将棋界の最高最強のリーグ戦、A級を解説

名人戦の挑戦者を決定するリーグ戦に順位戦
というものがあります。
順位戦はクラス別のリーグ戦になっていて、
全部で5つのクラスがあります。
そのなかの最上位のクラスがA級です。
最強者同士の戦いで大変見ごたえのあるものとなっています。
今回はこのA級を解説します。

A級の仕組み

A級の定員は基本10名です。
特別な場合は11名以上になることありますが、
すぐに10名に戻られるようなシステムになっています。
前年度の成績を元に10名全員に順位が付けられています。

A級は10名総当たりのリーグ戦で、1年間を通して戦います。
この中で最も良い成績を上げた人が名人挑戦者となり、
名人と番勝負行います。

リーグ戦で同じ星の人が2人いた場合はプレーオフを後日実施、
挑戦者を決めます。
成績最上位者が3人以上いた場合は、
パラマス方式と呼ばれるトーナメントで
挑戦者1名を決定します。
この方式は順位が下の人がより多く戦うシステムです。

降級の仕組み

A級の中の下位2名が降級となり、
翌年度は下のクラスのB1組で戦うことになります。
B1で成績上位者2名が、翌年度はA級になります。

仮に下位の成績が3名以上同じだった場合は、
その年の順位の下の方から降級が決まります。

ここで上に行くにも下に行くにも、
順位というものがかかわってくることがわかります。

A級は10人とリーグ戦の中でも最も少なく、
順位が大きく左右します。
なかには、順位の差は1勝分に匹敵する
という意見もあるくらいです。

勝ち進んで上に行くことが喜びであることは間違いないのですが、
落ちる恐怖というのは昇級する喜びよりはるかに大きいものらしく、
それを避けるために、みんな必死で戦います。

A級の戦いは挑戦者決定リーグと同時に、
降級者決定リーグでもあるのです。

将棋界の一番長い日

実力が拮抗しているメンバーなので、
順位が下のものが上のものに勝つという
ことは普通に起こります。
全勝の棋士が最終戦で全敗の棋士に負けるなどが
起こったこともあります。

この星の奪い合い、つぶしあいがA級リーグ戦の醍醐味です。
このため、A級リーグは最後まで、
挑戦者、降級者が決定していないことが
多くあります。

A級の最終戦は通常3月に行われます。
最終戦全ての対局が同日に行なわれるこの日は、
「将棋界の一番長い日」と呼ばれています。

マスコミもこの日に注目するケースが増え、
多くのメディアで経過や結果が報道されます。

プレイヤーにとっては地獄のような日ですが、
将棋ファンにとっては
とても楽しみな注目すべき日といえます。

まとめ

順位戦のA級についてまとめました。
A級の戦いは、タイトル戦に次ぐ、
将棋界の最高レベルのもので、
どの棋士も真剣に戦い抜きます。
星のつぶしあいが頻繁に起こり、とくに、
「将棋界の一番長い日」と呼ばれる最終日には
多くの注目が集まり、ファン必見のイベントと言えるでしょう。

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