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米長邦雄さんは東大の兄より頭が良かったの?名言や米長哲学を解説!

米長邦雄さんは現役時代には将棋ファンから絶大な人気がありました。
プロ棋士としての実績もたしかにすごいですが、
それ以外にもさまざまなエピソードを残しています。
今回はそれを説明しましょう。

名言

米長邦雄さんは、山梨県出身の4人兄弟の末っ子です。
3人の兄は、東京大学に入られました。
これを米長さんは、「兄貴は頭が悪いから東大に行った」と言った
とされ、米長さんの名言として話題に上る事が多いです。
ですが、正確には本人がいったことではなく、
飲み仲間の芹沢博文さんが
脚色を加えて広めたのが真相のようです。
が、あえて本人もこの内容を否定してはいないようです。
そしてその根拠として
「私は兄たちより勉強した。大学合格には4000時間あれば十分だが、
プロになるために私は1万時間勉強した」
という内容のエッセイを書いていました。

米長玉

将棋の玉の囲いのひとつに、米長玉というものがあります。
香車の頭に玉が来るという形です。現在でこそ市民権を得ていますが、
駒の効率などを考えると、これはありえない形です。
ですが、この形を採用し、米長さんは勝ちを拾いまくりました。
もちろんこれは、積極的に目指すような理想形ではなく、
苦しい形勢のとき逆転を狙うための手段の1つとして、米長さんが開発したもの、といえます。
玉の形だけでなく、将棋のひとつの考え方の現れが米長玉と言えるでしょう。

もうひとつ、新米長玉というものもあります。
こちらは、VSコンピュータ将棋の戦法で、序盤の定跡データからはずすための手です。
これも棋理にかなっている手とはいえないですが、
かつてのソフト相手に発見開発されたものです。
ちなみにこの手への対策はされているようで、
現在のソフト相手に指してもまったく効果はないようです。

米長哲学

米長さんはご自身のエッセイで、棋士にとって最も大切で重要な対局はなにか?
ということを書いています。
それは、名人戦などのタイトル戦か?というとそうではなく、
・自分にとっては消化試合、勝っても負けても影響はあまりない対局
・相手にとって重要な対局、勝つとタイトル戦にでるとか、負けると引退になるような対局
このような、条件が重なった対局がとりわけ重要と説いています。
自分に関係ない将棋を一生懸命がんばる、というのが米長哲学とよばれるものです。

プロ棋士がリーグ戦を戦っていると消化試合というものがどうしても出てきます。
そういう場合どうすべきか、という指針を米長さんはこのように発表しました。
自分が消化試合であっても、相手にとって重大な意味を持つ対局が重要で、
これを頑張って戦い勝つことが勝負師にとって重要だという意味だそうです。

まとめ

米長さんの名言や米長哲学について説明しました。
現役のときも、並外れた強さを誇っていながらも、
なかなか中原誠さんに勝てない時代が続いた時代もありました。
そういうなかでも、米長さんは、ファンから大変な人気がありました。
なぜかというと将棋界だけにとらわれずあらゆる方向に
自分の意見を発信し続けたのがその一因といえるでしょう。
米長哲学などはまさにその一つであり、
将棋界に自分の思想哲学をもちこんだはじめての人ではないでしょうか?

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