森内俊之さんは、十八世名人資格保持者です。
現在は、日本将棋連盟専務理事をつとめていらっしゃいます。
棋歴は後述しますが、とにかく大棋士です。
クイズマニアとしても知られており、アタック25などのクイズ番組に出演経験もあります。
弟子には、女流棋士の竹俣紅さんがおられます。
18世永世名人
タイトル獲得数12期です。歴代8位の記録です。
竜王2期、名人4連覇を含む8期獲得しています。
初タイトルは名人でしたが、意外にも30歳が初タイトルと遅めでした。
おそらく羽生さんが原因ですw。
森内さんは名人位を8期獲得しています。
永世資格は5期以上なのでこの条件を満たしており、
引退後18世永世名人を名乗ることがきます。
名人位に関しては、羽生善治さんよりはやく5期獲得取得しており、
両者引退後は、森内18世永世名人、羽生19世永世名人と名乗ることになります。
また、名人位とも関連しますが、
森内さんは順位戦が異常に強くほとんど負け越しがなかったです。
C2からB2までの間に順位戦26連勝したりしたこともありました。
名人挑戦時に初のA級全勝した記録もあります。
カレー大好き
森内俊之さんといえば、カレー好きで有名です。
三菱電機のIHクッキングヒーターのサイトに出ていたり、
「カレーと将棋と、熱いトークの夕べ。」という
ほぼ日のトークイベントに出演されたりしています。
なぜこんな、森内=カレーと言う図式になったかと言えば、
対局の時、カレーをよく注文していたことによります。
カツカレーが有名らしいのですが、それだけを注文していたわけではなく
いろいろなカレーも注文していたとのこと。
なぜカレーを注文するかと言うと、
・カレーはたいていおいしく、はずれことが少ない。
・簡単に食べられてさくっと休める(休憩時間を有効に使える)
・食べ物で悩みたくない
という意図のようです。
棋士は食べるものを決めておいて、以後それをずっと同じものを食べ続ける傾向があるようです。
余計なことを考えずに、対局に集中したいからでしょうか。
ひふみんこと加藤一二三さんはその極端な典型例です。
フリークラス転出、専務理事として活躍
森内さんは2016年度の順位戦でA級から陥落が決まってしまいました。
当時46歳なので、下のB1で指すのだろうと思っていましたが、
なんとフリークラス宣言をしてしまいました。
フリークラス宣言をすると、順位戦からはずれフリークラスというところに入ります。
この場合、二度と順位戦に参加できません。
フリークラスに入ることは、正確には引退ではなく、
順位戦以外の棋戦は参加できますし、タイトルは取る可能性はあります。
が、棋士にとって順位戦が意味するところは非常におおきく、
セミリタイヤといってもいいかもしれません。
森内さんほどの実力者であれば、A級復帰はおろか名人復帰さえも
夢ではないはずないと思うのですが、
永世名人資格者は、考えることやこころもちが常人とは異なるのかもしれません。
まとめ
森内さんは、2017年4月理事に立候補し当選。
現在専務理事として活躍しておられます。
会長の佐藤康光さんをサポートしたいという思いからだったそうです。
理事になったのは、本人の言によれば、前述のフリークラス入りとは
関係ないとのことです。が、フリークラスになり理事になった2017年は
森内さんにとって大きく方向の変わった時であることは間違いなく、
これからの森内さんの第2のキャリアを見守りたいと思います。
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