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深浦康市さん、フットサルで怪我?左利き?不運であるが、奇跡の根性の持ち主、恋愛流?

深浦康市さん、プロ棋士。
1972年生まれ、長崎県出身。
師匠は名匠花村元司九段です。
性格は努力家で、至って真面目ですが、生放送の解説のお仕事のときには軽くジョークなどを入れてくる話術はなかなかのもの。
羽生さんのことをずっと思い続けている、などと発言したため、恋愛流、などといわれることもあります。

サッカー、フットサルで怪我をして左手で指した

サッカーが大好きで、日本将棋連盟のサッカー部初代部長を務めた経験があります。
一度ニコ生で棋士が東西に分かれてフットサルの試合を中継したことがありましたが、
当然のように、深浦さんもメンバーで出場していました。

その時ではないのですが、2018年にフットサルで右肩を脱臼してしまいました。
すでに第31期竜王戦挑戦者決定戦の出場が決まっていました。
本来深浦さんは右利きですが、このときは、左手で指していました。

ちなみに弟子の佐々木大地四段もサッカーが好きで、将棋連盟フットサル部に所属しています。

棋歴、戦績

1984年 奨励会に6級で入会
1991年 四段
2004年 順位戦A級昇級し、8段になっています。
タイトルは、王位を3期つとめました。

一般棋戦優勝9回優勝しています。
朝日オープン、全日本プロなどで優勝経験があります。

同門には、あの森下卓さんがおられ、森下さんが兄弟子です。
森下さんは超人的努力をさらりとやってのける努力家ですが、
その森下さんが、努力家といわしめるのが深浦さんです。

現在の順位は、
現在は、竜王戦2組、順位戦A級。
A級には10期、竜王戦もいまは2組ですが、1組に10期それぞれ在籍していました。

通算成績は6割3分を超える高い勝率を誇っています。
若い頃は通算勝率が7割を超えていたときもありました。
2018年の今年は不調のようで5割を切っています。

頭ハネ、順位差降級、不運な棋士の代表?

頭ハネという言葉があります。リーグ戦の戦いで、順位というものがつけられています。
最終的に成績が良かった人が昇級し、上のクラスに上がったり名人に挑戦できたりするのですが、
勝敗は同じ人が複数人いた場合、順位が上の人が昇級する、というルールがあります。

この場合順位の下の人は頭ハネをくらった、などと表現されます。

また、成績の悪い人は降級と言って下のクラスに落とされるのですが、
これも同じく悪い成績のひとが複数人いた場合、順位の下の人が降級します。

深浦さんはこの頭ハネをくらうことが非常に多い棋士です。
C2級やB2級で成績優秀だったにもかかわらず、頭ハネをくらい、昇級できなかったことがあります。
また、一番多いのは、A級からの降級です。
2005,2007,2009年にすべて頭ハネで降級しています。
特に2005年、2007年には4勝5敗で降級しています。これは本当に不運としかいいようがありません。

A級は通常10人総あたりのリーグ戦です。1年を通して9局戦います。
通常の降級ラインは3勝とか2勝あたりになり、4勝すればほとんど降級することはないとされています。
したがって、プロはだれでもまず4勝することを目指します。
A級というのはそこにいるだけでステータスであり、一流棋士の証明です。
だからまず残留を目指すのです。これを志が低いとは誰も言えません。

しかし深浦さんは2回4勝しておきながら、2回とも落ちてしまいました。
非常に不運な出来事です。

ただここで、重要な事が2つあります。
ひとつは、順位というのは、昨年の成績が元になっていることがポイントです。
つまり、強ければ上位にいくし、弱ければ翌年順位が下がります。
つまり不運なように見えても、実は自分の成績が元になっているということです。

2つめは、深浦さんはこのような事実を十分に理解し、まったくくさることなく、努力していること。
翌年きっちりふたたびA級に登って来るということ。この根性は本当に特筆すべき事ではないか、と思います。
深浦さんはいまもA級です。

まとめ

深浦さんは、将棋の著作も多く出しています。
文才があるのか、いずれも大変読みやすくわかりやすい形で書かれています。

特に最前線シリーズは大変な良書です。
・これが最前線だ!—最新定跡完全ガイド(1999年)
・最前線物語(2003年)
・最前線物語2(2006年)
・最新の振り飛車対策(プロ最前線シリーズ)(2011年)

これらは、いずれも当時の流行の最線型が一冊の本ですべてわかるようになっています。
現在はすでに古くなっている形もありますが、アマチュアにとってはどのように最新型が作られ、
プロが掘り下げているのかが理解できる名著です。
興味がある方はご一読を。

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