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【将棋棋士】先崎学九段、元天才、うつで休場経験者、週刊文春に連載をしていた文筆家、妻は囲碁棋士

先崎学九段、1970年生まれ
青森県生まれですが、茨城県水戸市に住んでいた時期もあり、
出身が青森県、茨城県と表記されている場合もあります。
(故)米長邦雄永世棋聖門下、
現在の順位は、竜王戦4組、順位戦はB級2組。
現在48歳の先崎さん、すでに30年以上のキャリアを持つベテラン棋士です。

元天才、才能は羽生レベル

これをいうと先崎さんに怒られるかもしれませんが、元天才という記述が将棋世界にのりました。このあたりは、自著「一葉の写真」でも語られています。
羽生さんが4段になったときに、同期の先崎さんと一緒の写真が出て、そこに元天才?の先崎初段(当時)と書かれていたそうです。
この記事は先崎さんのプライドをひどく傷つけました。
子供の頃は、一手指してプイと横を向くようなマナーもへったくれも無いような対局態度だったそうですが、それでも当時ははや見え早指しで強さは群を抜いていました。
小学生時代に、「よい子日本一決定戦 小学校低学年の部」で当時の羽生善治さんを破り、
優勝した経験もあります。

修行時代

小学生時代にプロの養成機関である奨励会に入会。
早熟の天才は、初期は素晴らしい成績を上げ、天才と呼ばれましたが、
この時期に、麻雀や酒などのあそびを覚え、同期の羽生、郷田などに追いつき追い越されてしまいます。
そうこうしている間に、3段リーグが新設されました。しかし、この1期目に同門の中川さんと同時に2位にはいり、最初のリーグ戦を1期でかけ抜けました。

師匠は米長永世棋聖

師匠はあの米長邦雄さんです。
先崎さんは数少ない内弟子経験者です。内弟子というのは、師匠の家に住み込み修行する弟子のことで、当時、林葉直子さんといっしょに米長さんの家に住み込んでいました。

先崎は米長の悪いところのみを受け継いだ、みたいな事を言われていましたが、
これが真実であるかどうかはともかく、
たしかに品行方正からははるかにかけ離れた場所にいる人間であることは間違いありません。

しかし、先崎さんと米長さんは余人にはわからない強い結びつきがありました。
先崎さんは米長さんが名人になるのをもっとも望んでいた一人であったし、
米長さんが先崎さんの言動に対して数々の怒りをもっていたのも、愛する弟子であったればこそです。

多数の著作を持つ名文家、作家

先崎さんは多数の本を上梓されています。奨励会時代大変な数の本を読みこなし、それが現在の文章にも大きく影響しています。本を読めばわかることですが、将棋界でもっとも
うまいかつ力強い文章を書くことのできる人といっていいでしょう。
週刊文春などの週刊誌にも連載を持っていました。

趣味は囲碁、奥さんもプロの囲碁棋士

先崎さんの趣味は囲碁です。特にネットで指すことが多く、アマ5段クラスとのことです。
夫人の穂坂繭さんはプロの囲碁棋士です。先崎さんが囲碁好きで日本棋院に出入りするところから知り合ったとのこと。同じ勝負師のご夫婦というのはやりやすいのか、やりにくいのか。

うつをわずらい休場経験、兄が精神科の医師で助けられた

先崎さんは2017年うつになってしまい、将棋を指すことができない状態にまでおいこまれました。実のお兄さんが精神科の有名な教授であり、そのすすめで入院することになりました。当然将棋は指せませんので休場することに。
このときの体験が「うつ病九段 プロ棋士が将棋を失くした一年間」に述べられています。
先崎さんの文章力と相まって貴重な著作、名作です。

まとめ

先崎さんは、いわゆる羽生世代です。この世代は、羽生、森内、佐藤、郷田
など歴史に残る名棋士ぞろいです。先崎さんは棋戦の優勝経験もあり、A級在位2期、竜王戦1組にいたこともありますが、彼らに比べると戦績は劣っています。この世代でもまれることは、先崎さんにとってどうだったのかわからないですが、先崎さんが棋界に貢献した実績は彼らに勝るとも劣らない優れたものです。
彼らと一緒の経験が現在の幅広い活動の源泉となっているような気がします。
将棋界になくてはならない、個性派の棋士といえます。

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