菅井竜也さん、プロ棋士です。
1992年生まれ。岡山県出身、井上慶太さんが師匠です。
2017年に王位取得、タイトルホルダーでした。
2018年の王位戦では惜しくも負けてしまいましたが、
序盤研究に定評があり菅井ノートという著作に成果を残しています。
若いのにお弟子さんをとっており、そのお弟子さんが天才だといううわさです。
棋歴
菅井 竜也さんの略歴です。
2004年奨励会入会
2008年に3段リーグ参加
2010年に4段昇段
2010年に棋士になって以来、菅井さんは非常に高い勝率をあげてこられます。
7割以上の高い実績を残していますが、
2018年になってからは調子を落とされているようで、
2018年9月現在は勝率が5割切っています。
一般棋戦でも2回優勝しており、
2011年には大和証券杯ネット将棋・最強戦
2015年には新人王戦でそれぞれ優勝されています。
2014年3月、7月と電王戦に出場しましたが、
いずれもコンピュータ将棋の習甦に負けています。
このときから、コンピュータは強かったんですねえ。たぶん今はもっと強いです。
順位ですが、2018年時点で
順位戦 B1級
竜王戦 4組
となっています。
人物
岡山県出身、独身。現在も岡山県に在住。
地元での活動がおおく、郷土愛に満ちている方です。
岡山出身の棋士と言えば、大山康晴15世永世名人が有名で、
倉敷市に記念館などもあり、そこで将棋を指すこともあったようです。
棋士になってから、関西学園岡山中学高校に指導にいっているとのこと。
謝礼はもとより、交通費なども受け取っていないそうです。
弟子も一人ですがとっておられます。
鷹取尚弥という人ですが、現在関西奨励会所属11歳3級。
この人は、小学校3年生(9歳4ヶ月)で奨励会入会。最年少第2位の記録を持っています。
藤井聡太さんですら10歳入会だったのでその凄さがわかると思います。
将来大棋士になるかもしれず、鷹取さんという名前を覚えておくよいかも。
岡山の自宅で、ダイエット目的でジョギングをすることが趣味となっています。
菅井ノート
菅井さんは序盤の研究家としても知られていて、菅井新手などをたくさん創出しています。
2017年には新手開発をした方に与えられる升田幸三賞を受賞しています。
菅井さん独自の研究結果の集大成ともいうべきものが、
菅井ノートという書籍にまとめられています。
菅井さんと言えば振り飛車主体で戦われているため、振り飛車の序盤の情報が
たくさんのせられています。内容が大変詳しくかつ独自の視点からまとめれた名著です。
菅井ノートは、先手編、後手編、相振り編、実践編などがあります。
王位戦
王位戦という棋戦があります。
予選を勝ち抜いた棋士が、白組紅組それぞれのリーグに入ります。
それぞれのリーグの優勝者が最終的に戦い、挑戦者となります。
菅井さんは2017年羽生善治さんに挑戦し、3-1で勝利、
見事タイトルを奪取、王位のタイトルをとることができました。
ご自身では初タイトルであり、
平成生まれの棋士として初めてタイトル取得者となりました。
タイトルを獲ると就位式というものが行われますが、
そこで菅井さんは感謝の言葉を述べるときに、
涙で言葉をつまらせたそうです。
翌年の2018年には豊島将之さんが、挑戦者決定戦で羽生善治さんを破り、
挑戦者として名乗りを上げてきました。
2018年の王位戦は7月から行われました。王位戦は7番勝負なのです。
両者譲らず最終局までもつれこんだのですが、おしくも3-4で菅井さんの負け。
フルセットまでもつれこんだぎりぎりの勝負でした。
まとめ
菅井竜也さんを解説しました。
アマチュアには大変人気のある振飛車を多く指され、
序盤研究の大家として実績があります。
また、昨年王位を取りましたが、今年豊島さんに惜しくも破れてしまいました。
しかし、このままタイトル1期で終わる棋士とは思えず、今後の活躍が期待されます。
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