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コンピュータが指す将棋ってプロ棋士より強いの? 人工知能?AI?コンピュータ将棋を解説

コンピュータ将棋という言葉があります。
文字通りコンピュータが将棋を指すことですが、
将棋を指すソフトのことを意味します。
昔は弱かったコンピュータ将棋も、
いまは、スマホなどでも、かなり強いソフトを
入手でき、手軽に楽しむことができます。
今回はこのコンピュータ将棋について解説します。

歴史

本来将棋は人間が指すものではありましたが、
機械が自動で指すシステムなどは、昔から構想があったようです。
コンピュータ、特にプログラミングを専門家たちは、
チェスや将棋のような思考型ゲームを指すソフトの開発を
目標にしていた時代があります。

この分野ではチェスの方が先行していました。
1956年くらいにチェスプログラムの原型が出来上がって以来、
さまざまな試行錯誤のあと、
1997年にIBMが開発したディープブルーというチェス専用システムが、
当時No.1であったカスパロフに勝ってしまいました。
これは、将棋でいうと、羽生善治さんにソフトが勝ってしまったくらいの
ショッキングな出来事でした。

コンピュータ将棋の歴史

一方将棋は1975年位からプログラム開発がはじまりました。
将棋はチェスに比べると着手や局面の数などが膨大です。
コンピュータのパワーが当時は今ほどなく、
手法なども確立されていない状況が続き、
コンピュータ将棋は非常に弱い棋力の状態が長く続きました。

ですが、月日とともにハードウェアは格段の進歩を遂げ、
ソフトもBonanzaなどの革新的な強さのものが開発され
それとともに開発手法においても新しいものが次々と発見されました。
以前とは隔世の感があります。

開発者の努力は現在も続いており、トップクラスのコンピュータ将棋の棋力は、
すでに人間の理解を遥かに超えるレベルのものとなってしまいました。
プロの棋士といえどもそれは例外でなく、
現在はどの人間よりも強い、といって差し支えないでしょう。

現在の強さ

将棋倶楽部24というサイトがあります。
インターネットでの将棋対戦をサービスしているしているサイトです。
様々な人が利用していて、匿名なので詳細は不明ですが、
プロ棋士や、奨励会員も利用しているようです。
羽生善治さんもこのサイトを使用経験ありということをインタビューで答えています。
このサービスは、通常は人間利用限定で、
PCを使って指すことは認められていません。
が、ときどき運営側がコンピュータ将棋の参加を認めるときがあります。
一時最強の名を欲しいままにした、Ponanzaというプログラムは
ここに参加して2015年に1週間に69勝し、
3455というレーティングポイントを記録しました。
これはいまだに破られていない記録です。

また、初期の頃コンピュータ将棋は弱くて話にならなかったのですが、
2010年位からプロと対等に勝負するレベルになり、
高い勝率を上げるようになりました。
2016年、2017年には、電王戦でコンピュータ将棋とプロ棋士のトップが対戦し、
その戦績は4戦全勝で、コンピュータ側は1局も負けていません。

まとめ

コンピュータ将棋について説明しました。
コンピュータが高性能とはいえ、チェスや将棋は場合の数が多すぎて
完全解析される=必勝法が解明される状態にはなっていません。
しかし、両者とも事実上人間では勝てないレベルになってしまい、
将棋などはプロの研究に利用されるようになっています。
技術の進歩はすごいと実感します。

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