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コンピュータ将棋のBonanzaとは?強さは?フリーソフト? 開発者の情報を含めて解説します。

コンピュータ将棋選手権で、2006年に登場した将棋ソフトに
Bonanzaというプログラムがあります。
コンピュータ将棋界隈で、このBonanzaという名前を知らない人はいません。
それほどこのプログラムは有名で革新的でした。
このプログラムはいままでのコンピュータ将棋にない、
斬新な特徴を備えています。今回はBonanzaの説明します。

bonanza

Bonanzaの作者は、純粋なプログラマではありませんでした。
保木 邦仁さんという方が開発され、
開発当時は、化学を専門とし当時トロント大学の研究者でした。
現在は情報関連の大学の先生になっておられます。

また、保木さんは将棋を殆ど知らない状態でプログラム開発しました。
これも大変珍しいことです。
渡辺竜王との対局のときに保木さんが投了という言葉を知らず、周囲に聞いていたことがあります。

保木さんは、2004年からBonanzaを趣味で作成しはじめ、
2005年にバージョン1.0が公開されました。

当時からプロ棋士の間でもこのプログラムの強さが話題にされていたようです。

バージョン2.0は2006年のコンピュータ将棋選手権大会で優勝するなど、
当時としてかなりの強さを発揮。
また保木は自分のプログラムのソースコードを公開しています。
商用にこそ許可していませんが、自由に使って良いフリーソフト扱いとし、
以降の将棋プログラムの進歩に多大な貢献をしました。

プロ棋士との対局

2007年にはプロ棋士との対局が組まれました。
相手はときの竜王である渡辺明さん。竜王というのは将棋のタイトル戦の名前であり、
賞金額が最も高く、名人と並んで大きなタイトルです。
コンピュータ将棋とタイトルフォルダーとの平手での対局は、はじめてのことで、
非常に大きな意味を持つ試合でした。
この対局は、途中Bonanzaが優勢な局面まで進めたのですが、
終盤に逆転されてしまいました。

このときの竜王の渡辺さんは、対局の感想として「奨励会の3段はある」というコメントを残しています。

このときはかなり注目が集まり、NHKBSで特集が組まれました。

将棋の特徴

将棋の特徴として、大駒をすぐ切ってくる行動があります。
大駒を切るというのは、角とか飛車と、金や銀など普通は価値が低いとされる
相手の駒と交換する行為をさします。
初期の頃に見られたことで、後半はそうでもないようですが、
角と金などはすぐ交換対象となり、それがまた的確にとがめることができず、
そのまま押し切られてしまうことがありました。

また、bonanza囲いというのもありました。
7七銀、6八金、5八金という、片矢倉をさらに横に崩したような
囲いです。
角交換したときに強く、スキがないというのがうりだそうですが、
誰も真似しないBonanza限定の囲いだったようです。

まとめ

このBonanza以降急速に将棋プログラムの開発手法が飛躍的に進歩します。
Bonanzaを開発した保木 さんは、天才的なプログラミングによって、
現在のコンピュータ将棋の礎を築いたひとと言っても過言ではありません。

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